Q&A
一般歯科・小児歯科・歯周病専門医に関するよくあるご質問の一覧です。ここにない項目はお気軽にお問い合せください。
良い歯医者さんを見分けるコツはなんですか?
私は良い歯医者さんとは豊富な知識と技術を持っていることはもちろん、NBMをきちんと行う人だと考えます。
NBMとはNarrative Based Medicine:(患者さん1人1人の)物語に基づいた医療のことです。病気は複雑な要因が絡んでいて、画一的な答えがあるとは限らないことがあります。患者さん自身の物語をじっくり聴くことにより、その方に最も適した治療が行えます。患者さんの物語を大切にすることは医療の原点だと考えています。
すなわち、話をじっくり聴いてくれる歯医者さんが良いと思います。
急に痛くなった場合はどうしたら良いですか?
我慢しないですぐに近く、もしくは通っている歯医者さんへ行くことです。
夜間や休日でも救急の医療センターがあります。正直に言えば、私の医院に来て頂けるとうれしいのですが。大切な事は、痛いのを放置しないことです。
麻酔が痛い場合と痛くない場合がありますがなぜですか?
麻酔を行なう部位の状態によって違いがでます。
あまりに炎症が強かったり、痛みが強すぎると麻酔が痛かったり効果がない場合があります。 私の医院では、麻酔が痛かったり効果が薄そうだと判断したトキは、時間をかけてゆっくり麻酔を行なったり、場合によっては直ぐには治療をせずに、お薬を飲んで頂いて痛みを和らげてから行なったりと様々な方法にて対応しています。
歯医者さんでいきなり銀の被せ物をされてショックでした。先生のクリニックではどうなのでしょうか?
私の医院では、治療前に被せ物の模型を見て頂きます。
その上で選択肢をご案内し、費用や、それぞれの性質を話し最終的に患者さんに決めて頂いています。いきなり被せ物をすることはありません。
このような模型をごらんいただきます
歯周病が心配です。歯医者さんにかかるタイミングとか目安ってありますか?
気になった時にかかるのが1番です!! 下記の症状があれば歯周病かもしれません。
- 歯磨きをすると血がでる。
- 口臭がある。
- 歯と歯の間に食べ物がよく詰まる。
- 歯ぐきが赤く腫れていて痛い。
- 歯が以前よりも長くなったように見える。
- 冷たい物がしみる。
- 朝起きたトキ、口の中がネバネバする。
- 歯がグラグラして食べづらい。
- 抜けたままにしている歯がある。
- プラークや歯石がたくさん付いている。
歯周病は治らないと言われたのですが治るものなのでしょうか?
1970年頃、歯周病になった部分を切れば治癒するという歯周外科手術の考えが広まりました。
多くの歯科医師により外科手術の方法があみ出され、さらに多くの歯科医師が頻繁に手術を行なってきました。しかし、ほとんどが失敗に終わるか、もしくはさらに悪化した状態になりました。
診断もレントゲン写真だけで行なわれるだけでした。
噛む力が強すぎることが主の原因だと思われていたので噛み合わせの調整治療だけを行なう歯科医師もいました。しかし、治癒しませんでした。
結果、「歯周病は治らない」と決め付けられたのです。当時はプラークコントロールの考えがなく、歯周病の原因がはっきりしていなかったからです。現在では、歯周病の原因も治療方法も確立しているので治ります。
*歯周病の進行状況やお身体の状態によっては治癒しきれないこともあるので「100%治る」というわけではありませんが。
歯磨き粉に入っているフッ素はどのような効果があるのでしょうか?
フッ素応用は虫歯予防、知覚過敏(歯が冷たいものに凍みる)の改善に効果があります。
予防先進国スウェーデンで市販されている歯磨き粉のフッ素濃度は1.500ppmFです。
「磨き過ぎ」という言葉を良く聞きます。磨き過ぎは良くないのですか?
「磨いている」と「磨けている」は違うのです。
歯磨きはとても重要です。だからといって1時間、2時間、磨けば良いのかというとけしてそうではありません。歯肉を傷つけたり、歯の弱い部分が削れたりするからです。
短時間でも確実にブラシを1本1本の歯に当てる事です。
小さい子供は歯間ブラシを控えた方がいいって噂を聞きました。どうしてですか?
小さいお子さんは歯ぐきが退縮していないためです。
歯間ブラシは、歯と歯の間の磨き残し除去に使います。主に、歯ぐきが退縮した(歯ぐきが減って歯が長くなった)人に適しています。 歯ぐきは10年間で0.27mm退縮します。ですから、大人では歯間ブラシが必要な人がいますが小さなお子さんにはめったに必要ありません。無理矢理、歯間ブラシを使うと歯ぐきを傷つけてしまします。
必要な磨き器具で必要な所を磨くのが大切です。
親知らずって、痛くなくても抜かないといけないのですか?
痛くない歯を抜く必要はまったくないと思います。ただし…。
ただし、親知らずがうずいたり、親知らずによって手前の歯などに影響が出るなら抜かなければなりません。
また、顎と歯の大きさの関係で親知らずが真直ぐでなく、横向きや斜めに出てくることがあります。そのトキは、痛みが出てくる可能性があるので予め抜くかもしれません。